スタートアップに競合はいる。それをどう見せるかが問題だ

クイックアンサー

強い競合スライドは「競合はいません」とは言いません。代わりに、既存の代替手段(直接の競合だけでなく、現状維持・Excel・人を雇うこと・何もしないという選択肢も含む)を認めたうえで、顧客が実際に重視する基準で、なぜあなたが選ばれるのかを説明します。「違う」ことは「守れる」ことと同じではありません。

投資家にとって、なぜ競合スライドが重要なのか

「競合はいません」という言葉は、スタートアップを強く見せません。むしろ逆です。それは、創業者が自社の市場を十分に理解していないことのサインになりかねません。

顧客はすでに、何らかの方法でこの課題に対処している。あなたはなぜ、その方法を変えさせられるのか?

投資家が本当に知りたいのはこの点です。競合スライドの仕事は、代替手段が存在しないふりをすることではなく、それらを認めたうえで、なぜあなたが選ばれるのかを説明することです。

「競合」とは何を含むのか

投資家が本当に聞きたいこと

すでにどんな代替手段があり、なぜ顧客はあなたを選ぶのか?

競合は、他のスタートアップだけとは限りません。次のようなものもすべて競合になり得ます。

  • 直接の競合スタートアップ
  • 既存大手のツール
  • 現状維持(何も変えないという選択)
  • Excelやスプレッドシート
  • 新たに人を雇うこと
  • 外注
「違う」ことは「守れる」ことと同じではありません。

この違いが実際のスライドでどう表れるのか、悪い例と良い例で見てみましょう。

弱い例

悪い例:「競合はいません」とだけ主張するスライド
  • 「競合はいません」という主張には、根拠が何もない
  • 現状維持を含め、顧客がすでに使っている代替手段への言及がない
  • なぜ顧客が乗り換えるのかという説明がない
  • 投資家は、創業者が本当に市場を理解しているのか疑問に思う

改善例

良い例:現実的な代替手段を認めた競合スライド
  • 自社ドライバーや定期便キャリアといった、現実的な代替手段を認めている
  • 顧客が実際に重視する2つの軸(緊急性と運用コスト)でポジショニングを示している
  • なぜ顧客が乗り換えるのかを、一言で具体的に説明している
  • 「違う」ではなく「なぜ選ばれるか」に焦点を当てている

よくある失敗

  1. 「競合はいません」と主張する —— ほぼ必ず、顧客はすでに何らかの方法で対処しています。
  2. 直接の競合スタートアップしか挙げない —— 現状維持・Excel・外注なども競合になり得ます。
  3. 「すべてにおいて優れている」マトリクスを作る —— 比較項目を自分ですべて選んでいるなら、その比較は投資家にとってあまり意味を持ちません。
  4. 「違う」ことを「守れる」ことと混同する —— 独自性があっても、それが顧客にとって重要でなければ差別化にはなりません。
  5. 顧客が実際に乗り換える理由を説明しない —— 機能の違いを並べるだけでなく、なぜその違いが顧客の意思決定を変えるのかを示す必要があります。

チェックリスト

  • 「競合はいません」と言っていないか?
  • 現状維持や手作業のワークフローも競合として認めているか?
  • 顧客が実際に重視する基準で比較しているか?
  • 「すべてにおいて優れている」マトリクスになっていないか?
  • なぜ顧客が乗り換えるのかを具体的に説明しているか?
  • 差別化のポイントは、顧客にとって本当に重要なものか?
  • この比較は、投資家が納得できる根拠に基づいているか?

VCRadarはここを見る

  • 現実的な代替手段を認めているか
  • 比較の基準は顧客視点になっているか
  • 「すべてにおいて優れている」マトリクスになっていないか
  • なぜ顧客が乗り換えるのかが具体的か
  • 差別化が顧客にとって本当に重要なものか

あなたのデックは、単に「違う」ことではなく、なぜ顧客があなたを選ぶのかを説明できているか?

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