実際に顧客を獲得できることが伝わるGTMスライドの作り方

クイックアンサー

強いGTMスライドは、誰に売るのか、どうやってリーチするのか、どう購入に至るのか、そしてその戦略を裏づける根拠は何かを説明します。「SNS・SEO・パートナーシップ」のようなチャネルの羅列は、GTM戦略ではなく単なるリストです。

投資家にとって、なぜGTMスライドが重要なのか

プロダクトが優れていても、市場が大きくても、実際に顧客を獲得できなければビジネスは成立しません。投資家がGTMスライドを読むとき、頭の中にあるのはこの問いです。

この人たちは、本当に次の100社を獲得できるのか?

チャネルを並べるだけのスライドでは、この問いに答えられません。投資家が知りたいのは「どこに広告を出すか」ではなく、「顧客がどうやって購入に至るのか」という具体的な動き方です。

強いGTMスライドが答えるべき問い

投資家が本当に聞きたいこと

実際にどうやって顧客を獲得するのか?

  1. 誰が買うのか?
  2. どうやってその顧客にリーチするのか?
  3. 誰が意思決定するのか?
  4. どうやって購入に至るのか(営業プロセス)?
  5. 顧客獲得コストはどれくらいか?
  6. その戦略を裏づける根拠は何か?
「SNS+パートナーシップ+SEO」はGTM戦略ではありません。

これは動き方の説明ではなく、チャネルのリストです。実際のスライドでこの違いがどう表れるのか、悪い例と良い例で見てみましょう。

弱い例

悪い例:チャネルを並べただけのGTMスライド
  • チャネルを並べているだけで、ICP(理想的な顧客像)が定義されていない
  • どうやってその顧客にリーチするのか、具体的な動き方が説明されていない
  • 実績や根拠がまったく示されていない
  • 投資家には「本当にうまくいくのか」を判断する材料がない

改善例

良い例:ICPと実績を示したGTMスライド
  • 初期ICP(5〜50拠点の地域薬局チェーン)が具体的に定義されている
  • なぜその顧客から始めるのかが説明されている
  • 実際の獲得プロセス(創業者主導のアウトバウンド→パイロット→年間契約→拡張)が示されている
  • そこに至るまでの実績(ターゲット220社→商談31件→パイロット14件)が根拠として示されている

よくある失敗

  1. チャネルを並べるだけで、GTM戦略だと思ってしまう —— SNS・SEO・パートナーシップの羅列は、動き方の説明になっていません。
  2. ICPを定義しない ——「みんな」に売るという前提は、投資家の信頼を失います。
  3. 実績や根拠を示さない —— 「うまくいくはず」ではなく、何が実際に機能したかを示す必要があります。
  4. 顧客獲得コストや営業サイクルへの言及がない —— 経済性が成立するかどうかを、投資家は知りたがっています。
  5. 意思決定者を無視する —— 誰が「買う」と言うのかを明確にしないと、営業プロセス自体が曖昧になります。

チェックリスト

  • 最初の理想的な顧客(ICP)を具体的に定義しているか?
  • なぜその顧客から始めるのかを説明しているか?
  • どうやってその顧客にリーチするのか、具体的な動き方を示しているか?
  • 誰が意思決定するのかを明確にしているか?
  • 顧客獲得コストや営業サイクルに触れているか?
  • その戦略を裏づける実績や根拠を示しているか?
  • チャネルの羅列だけになっていないか?

VCRadarはここを見る

  • ICPが具体的に定義されているか
  • 獲得の動き方(チャネル+プロセス)が明確か
  • 意思決定者への言及があるか
  • 顧客獲得コストなど経済性への言及があるか
  • 戦略を裏づける実績があるか

投資家は、あなたが次の100社を本当に獲得できると信じられるか?

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